浪人していた彼の入試当日にプレゼントのお菓子を渡そうとしたが失敗し彼も受験に落ちた話

年が明けて、ついに彼の入試の日が訪れた。
彼曰く、二次試験には進めたが、センター試験の点が思う様に取れず、かなり心配とのことだった。
そこで私は、2月後半の二次試験の日の朝に彼に手作りクッキーを渡して、ちょっとだけ話して応援しようと思った。
でも、試験当日に彼の足を引っ張ることになったらかえって悪いので、「万が一、私が○○時までにいなかったら、待たずに会場に行っちゃって下さい」って事前に連絡していた。

私は、料理に慣れていない。
朝、クッキーを焼くのに思ったよりも時間がかかってしまい、約束の時間よりも2、3分遅れて駅に到着してしまったのだ。
しかも、よりによって携帯の電池が大学に向かう途中でなくなっていた。
慌てて駅に着いた時、彼はもうそこにはいなかった。
後ろ姿が彼に似ている人を見つけて覗き込んだが、全然違う人だった。
私は呆然と大学を見つめた。

浪人生の彼に渡せなかったプレゼント

携帯は、一度家に帰って充電したのだったか、もうはっきり覚えていない。
携帯の電源を入れると、やはり彼からメールが来ていて、約束の時間の直後には会場に向かっていた。
クッキーを焼いたので、終わった後にでも渡せるかどうか聞いたら、試験の後には疲れているし、その日も次の日も会えないとのことだった。
今から思えば、「バレンタインは一番忙しい時期になるから、そのぶん後からあげるね」とか事前に言っとけば良かったのかもしれない。
受験生はクリスマスもバレンタインも糞もないのかもしれないけど…(少なくとも、自分が受験生の時はそうだった。)
仕方がないので、クッキーはSNSで知り合った男友達にあげた。

彼が受験に失敗

彼は私と同じ大学を志望していて、1年浪人していたんだけど、また失敗してしまいましたorz
結局、彼は私とは別の滑り止めの大学に行くことになりました。
もう恋人になっているから、別の大学になっても一緒にはいられるけど、私の応援が足りなかったのだろうか…?と思ってしまった。
1年待った末の結果に辛いが、一番辛いのは彼の方だ。
これからは、彼に、それでも人生は素晴らしいんだ!と思ってもらえる様に支える存在であろうと決意した。

彼の入試の結果発表から約2週間後、私達の付き合って1年の記念日が来た。
当日はまだ会わず、私は一人カラオケで芝居の練習をしていた。
その晩、彼にメールで、今日が1年の記念日であることを伝えると、「もう1年か。時が経つのは早いなー。」と返信をくれた。
あと、「2年目は、Riaとちゃんと会える様に心がけます(´・ω・)バイトのシフトもしっかり考えなきゃ…」と言ってくれた。
バイトのシフトは、私も前の年によく知らないまま沢山入り過ぎてしまい、彼となかなか会えない時もあったので、反省していた。
いずれにせよ、受験生の時より切羽詰まることはないだろうし、今後の二人の関係に期待した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする