前回のデート以来、年が明けて、付き合って4度目のバレンタインデーの二日前に恋人と初めてデートできた。
付き合って4度目のバレンタインデー当日は研究室に行く日なので、一足早く、恋人にバレンタインチョコを渡した。
私は料理が苦手な上に、それまでは、あまり時間をかけてバレンタインのお菓子を作れなかった気がするので、その年は少しだけ新しいメニューに挑戦してみようと思い、生チョコを作ってみた。
恋人にチョコを渡した後は、二人で映画を観たり、クレープを食べた。
彼は、クレープを食べたのはその日が人生で二度目だった。
高校時代までは、バレンタインデーはドキドキしたものの、友達とチョコを交換する以外は大した楽しみはなかった。
好きな人には、チャンスがあればチョコを渡そう~、ぐらいに淡いチャンスを期待して結局渡せなかった思い出はある。
それが、大好きな彼と恋人関係になってからは、告白をする必要もなく、毎年愛する彼にデートでチョコやお菓子を渡すことができる様になったので、幸せだった。
でも、4度目のバレンタインデーであげた生チョコは今まで作ったお菓子よりも量が多くなってしまったのと、恋人にとって甘すぎないかが心配だったので、デートが終わってからも、彼からの感想をドキドキしながら待っていた。
その年は、寝ている時の夢の中でも、恋人にチョコをあげていた。
そのせいか、目覚めた瞬間に心臓の鼓動が早まっていた。
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