
彼の受験を応援に駆けつけたが不発に終わった話
年が明けて、ついに恋人の入試の日が訪れた。 彼曰く、二次試験には進めたが、センター試験の点が思う様に取れず、かなり心配とのことだった。 そこで私は、2月後半の二次試験の日の朝に恋人に手作りクッキーを渡して、ちょっとだけ話して応援しようと思った。
年が明けて、ついに恋人の入試の日が訪れた。 彼曰く、二次試験には進めたが、センター試験の点が思う様に取れず、かなり心配とのことだった。 そこで私は、2月後半の二次試験の日の朝に恋人に手作りクッキーを渡して、ちょっとだけ話して応援しようと思った。
付き合う前までは、彼と長い時間連絡とらないなんて当たり前のことだった。 恋人同士の日を重ねる程、寂しくなるのは何故だろう。 両思いが当たり前となる程に、欲は更に増すばかり。 彼の彼女になれただけでも、最高なはずなのに。
人生初の恋人ができて最初のクリスマスは、複雑な気分だった。 彼は浪人生だったので、クリスマスはイヴも当日も集中講義が入ってしまった。 その分、クリスマス数日前にデートしたし、当日に会えないのは仕方がないんだけど、私は25日に彼氏じゃない男性と二人で遊びに行ってしまったのだ。
私が劇団の一年生公演で忙しかったので、前回のデートからまた間が空いてしまったが、クリスマスの数日前に恋人と会うことができた。 クリスマスは、彼が予備校の集中授業が入っていた。
前回のデートから、珍しく1ヶ月も空かない間隔でまた恋人に会うことができました。 風邪をひいていて、恋人にうつすと悪いので、キスにはいつも以上に積極的になれませんでした。 でも、彼に得意なダーツを教えてもらえて、ビギナーズラックで勝ってしまいましたよ。
恋愛経験が少なかったり、友達が少なかったり、恋人ができて間もない頃は、得たものを失うことが怖くて慎重になり過ぎていた部分もあった。 恋人とのスキンシップは、本当はしたいけれども、関係が早く先に進み過ぎてしまうのは不安だったので、あまり積極的になれなかった。
前回のデートから、また一ヶ月程が経ち、彼の誕生日にデートした。 ちょうど、彼の誕生日当日に花火大会があったので、花火デートだった。 初めて、恋人と浴衣を来て一緒に綺麗な花火を観ることができた。 親が花火好きなので、親と一緒に花火を観ることは子供の頃からあったけど、恋人と一緒に観ると、同じ花火を観てもすごくロマンチックに見えた。
非常に自分勝手な話だが 大学の先輩で、恋人になりたくはないが離れないで居てほしい人がいた。 二人で花火に行ったりして、出かけた時に江ノ島で告白された。 恋人がいるからって言って断ったけど、その先輩は学内では数少ない私の居場所で、失いたくはなかった。
もっともっと、いっぱい彼を感じていたい… まだ何も知らないから、不安。 でも、とっても嬉しい。
会話と笑いが一区切りついた時、一瞬の沈黙があった。 その時に彼が、「そういえばさ…」と切り出した。 「俺達って、あんまり恋人っぽくなくない?」 と、言葉が続いた。 そう。恋人になってからその日まで、手を繋ぐことすらしていなかったのである。